はじめに:「面接すっぽかし」が常態化していませんか?
最近、人材採用の現場でよく聞く声があります。
「予約の時間通りに面接に来ない…」
「連絡なしでドタキャン。連絡もつかない…」
いわゆる「面接バックれ(無断キャンセル)」。
実はこれ、ここ数年でかなり増えている傾向があります。
とくに、整体・接骨・リラクゼーション業界のような個別対応型の現場では、
1件の面接ノーショウが**“機会損失”や“労力の無駄”**に直結します。
今回は、その背景と「予防策・仕組み」についてまとめてみました。
面接バックれが起きる5つの背景
① 求人サイトの“応募ハードル”が低すぎる
ワンクリック応募、LINE応募、即応募OK…
手軽にエントリーできる反面、「応募=本気度」が低くなっています。
② 候補者が複数の企業と並行応募している
「とりあえず応募して、あとで考えよう」という応募者も増加。
選考が進む中で自然に“フェードアウト”されることもしばしば。
③ 日程調整に温度差がある(主導権が応募者に)
日時を候補者に委ねると、忘れられたり、予定が埋まってしまったり。
受け身だとドタキャンされやすくなります。
④ 応募者側に「辞退」の心理的ハードルがない
面接辞退の連絡すらしない応募者が増えた背景には、
「顔を合わせていないし、まあいいか」という心理が根底にあります。
⑤ “見られている”感覚がない
企業側の雰囲気・ブランド・丁寧さが伝わらないと、
「適当に扱っても大丈夫そう」と感じさせてしまうことも…。
面接バックれを防ぐ!効果的な5つの予防策
① 面接予約時に「確認メッセージ」を必ず送る
📩 例:「〇月〇日(火)〇時〜、当院での面接をお待ちしております。
ご都合が変わる場合は必ずご連絡ください。」
→ リマインドを“人の名前”で送ると誠実さが伝わりやすいです。
② GoogleカレンダーやSMS連携で“即同期”
LINEやSMS、カレンダーに「自動登録される」ことで、
当日まで予定を忘れづらくなります。
→ 無料ツール(例:Calendly、Airリザーブなど)との連携が鍵
③ 事前アンケート・エントリーシートを軽く入れる
名前・志望動機・希望シフトなどを簡単に1回でも書いてもらうと、
「ちゃんと見られている」意識が働き、無断辞退が減ります。
④ 面接前に『動画 or スタッフ写真』で“院の雰囲気”を伝える
- 院の紹介動画
- 実際に働くスタッフの声
- シンプルな自己紹介スライド
こうした情報があるだけで、「適当に応募しちゃった感」が減り、
面接の真剣度がグッと上がります。
⑤ バックれ対策として“規約明記”も検討
求人ページやメールに以下のような一文を加えるのも有効です:
※面接当日キャンセルや無断キャンセルが続いた場合、
関連求人媒体よりアカウント制限がかかる場合があります。
→ 脅す意図ではなく、「責任感を持って対応をお願いする」ことが目的です。
まとめ:「仕組み」と「人の熱量」の両方がカギ
面接のバックれ問題は、単なる“マナーの低下”ではなく、
採用の仕組みそのものに改善ポイントがあると考えるべきです。
人の温度が伝わる工夫をしながら、
自動化ツールや予約フローを改善して、無駄のない採用活動をしていきましょう。