
学生の履くローファーがいかに足に悪いか
学校指定の靴としてよく採用されるローファー。 「制服に合うから」「フォーマルで見た目が良いから」といった理由で、多くの学生が履いています。 しかし、このローファー、足にとっては決して優しい靴ではありません。
今回は、ローファーがいかに足に悪いか、特に「重心がずれる」という観点も含めて解説します。
1. ローファーはフィット感が悪い
ローファーは、ひもやマジックテープなどの調整機能がないため、 足の形に関係なく一律のサイズで履くことになります。
・ かかとが浮きやすい ・ 足が靴の中で動いてしまう ・ 無理に指で踏ん張るため、足指の負担が大きい
このフィット感の悪さが、歩き方を崩し、足の負担を増やします。
2. クッション性が低い
ローファーは一般的に靴底が薄く、クッション性がほとんどありません。
・ 地面からの衝撃がダイレクトに足に伝わる ・ 足裏や膝への負担が大きい ・ 長時間履くと疲れやすい
成長期の足にとって、クッション性のない靴は関節や骨格に悪影響を与える可能性があります。
3. 重心がずれる
ローファーを履くと、重心がずれやすくなります。
・ かかとが安定せず、前重心になりがち ・ 指先で踏ん張ることで、足裏の筋肉が緊張しやすい ・ 歩行時に膝や腰へ負担がかかる
特に、前重心になることで足指に大きなストレスがかかり、外反母趾や足底筋膜炎のリスクが高まります。 また、重心が前方に偏ると姿勢が崩れ、腰痛や肩こりにもつながる可能性があります。
4. 足の発育に悪影響を及ぼす
成長期の足は、骨や関節がまだ柔らかく、外部の影響を受けやすい時期です。
・ 偏平足のリスクが高まる ・ 指先の変形(ハンマートゥ・外反母趾) ・ 足の筋力が適切に発達しない
足の健康を守るためにも、成長期には足に合った靴を選ぶことが重要です。
5. ローファーよりもおすすめの靴
では、学生が履くべき靴はどのようなものか?
・ フィット感が良い靴(ひもで調整できるスニーカー) ・ クッション性がある靴(足裏に負担が少ないもの) ・ 適切なアーチサポートがある靴
学校指定の靴としてローファーが必須の場合は、 ・ インソールで調整 ・ こまめに足のストレッチやマッサージを行う といった対策を取りましょう。
まとめ
ローファーは見た目の良さや制服との相性で選ばれがちですが、 実際には足への負担が大きく、特に「重心がずれる」ことで歩き方や姿勢にも悪影響を及ぼします。
長時間履くことが避けられない場合は、適切なインソールを使用したり、 足のケアを習慣づけることでダメージを最小限に抑える工夫が必要です。
成長期の足を守るために、靴選びにはこだわりましょう!