✅手と足、どっちの骨が多い?
突然ですがクイズです。
「手と足、骨の数が多いのはどっち?」
正解は……
👉 手(27個)です!
足は26個で、たった1個差ですが、これが実は面白いんです。
🧐その1個の差は「豆状骨」!
手首には小さな骨が8個(手根骨)ありますが、その中のひとつ「豆状骨(とうじょうこつ)」が、足にはないんです。
この骨、じつは普通の骨と違って、**腱の中に埋まっている「種子骨」**なんです。つまり、手の骨の中に“特別ゲスト”が1個だけいるということ。
🏗️手にアーチはない?足にだけある理由
足にはよく知られた「アーチ構造」がありますよね。
- 内側縦アーチ(いわゆる土踏まず)
- 外側縦アーチ
- 横アーチ
この三重のアーチが、体重を分散したり、バネのように働いたり、私たちの歩行を支えています。
一方、手には明確なアーチはありません。
(※厳密には掌にもわずかな湾曲はありますが、機能がまったく異なります)
なぜか?
👉 足は体重を支える土台だから。
👉 手は精密な作業をする道具だから。
同じ「末端の構造」でも、目的が違えば進化の方向もまったく変わるんですね。
💥だから起きる「ケガや痛みの違い」
この構造差が、ケガや痛みの種類にもはっきり現れます。
✋手に多いトラブル
- ばね指(腱鞘炎):細かい作業の繰り返し
- ドケルバン病:スマホ・PC操作のしすぎ
- 手根管症候群:正中神経の圧迫によるしびれ
→ 細かく使いすぎることで摩耗や圧迫が発生します
🦶足に多いトラブル
- 外反母趾・扁平足:アーチ構造の崩れ
- 足底筋膜炎:かかとからの強い引っ張り
- モートン病:中足骨間の神経圧迫
→ 立つ・歩く・走るといった「荷重」によるトラブルが多発します
🧠ちょっと賢くなる豆まとめ
比較項目 | 手 | 足 |
---|---|---|
骨の数 | 27個 | 26個 |
特徴的な骨 | 豆状骨(種子骨) | 二分種子骨が見られることも |
主な機能 | 精密動作・操作 | 支持・歩行・衝撃吸収 |
多いトラブル | 腱鞘炎、しびれ系 | アーチ低下、荷重トラブル |
✋🦶おわりに:あなたの「使い方」が、トラブルのカギを握る
普段何気なく使っている手と足。
でもその骨の数、構造、機能には驚くほどの「差」があります。
「痛み」や「疲れ」を感じたら、それは体からのメッセージ。
構造を知ってケアするだけで、ずっと快適な毎日が手に入るかもしれません。