腰が痛いと、
「腰をマッサージすれば良くなる」
そう思われがちです。
しかし実際には、
腰が痛いのにマッサージが苦手
という方は少なくありません。
・くすぐったくて力を抜けない
・触られると無意識に緊張してしまう
・揉まれると逆に不快感が強い
こうした方に、
無理に腰を触るアプローチは
必ずしも最善とは言えません。
むしろ、
腰を触らずに変化が出る方法
を選んだほうが、結果が早いことも多いです。
そこで重要になるのが
**距骨(きょこつ)**です。
距骨は足首の中心にあり、
体重や地面からの衝撃を
上半身へ伝える“中継点”のような骨です。
この距骨の動きが悪くなると、
・足首が固まる
・衝撃を吸収できない
・負担が膝、股関節、腰へ逃げる
つまり、
腰は「原因」ではなく
負担をかぶらされている場所
になっているケースが多いのです。
特に、
マッサージが苦手な方は
感覚が鋭く、防御反応が出やすい傾向があります。
腰を触られることで
無意識に体が身構え、
筋肉はさらに緊張してしまう。
これでは、
良くなるものも良くなりません。
一方、距骨へのアプローチは
・刺激が限定的
・神経的な不快感が出にくい
・体が自然に受け入れやすい
という特徴があります。
距骨の位置と動きが整うと、
足首が本来のクッションとして働き、
立つ・歩くときの衝撃が変わります。
その結果、
「腰を触っていないのに楽」
「立った瞬間の違和感が減った」
と感じる方が多くなります。
腰痛=腰を揉む
ではありません。
体は、
足元から上へと連鎖しています。
だからこそ、
マッサージが苦手な方、
腰を触られるのがつらい方ほど、
距骨からのアプローチは
非常に相性が良いのです。
まとめ(締めの一文)
腰がつらくても、腰を触らないほうがうまくいくことがある。
その選択肢のひとつが「距骨から整える」という考え方です。





