年末に足の不調が増えるのは、偶然ではありません
仕事納めの時期ですが、
足の不調を抱えた新規の方のご予約は止まりません。
むしろ毎年、年末に近づくほど
「足がつらい」「急に歩くのがしんどくなった」
そんな声が増えていきます。
これは偶然ではありません。
年末は、足にとって
一番負担が重なる季節だからです。
まず一つ目は、活動量の増加。
仕事の追い込み、忘年会、買い出し、大掃除。
いつもより歩く距離も立っている時間も確実に増えます。
二つ目は、冷え。
気温が下がると、足首まわりは硬くなりやすく、
関節の動きが一気に落ちます。
特に足首の中にある「距骨」は、冷えの影響を強く受けます。
三つ目は、疲労の蓄積。
一年分の疲れが抜けきらないまま、
最後のひと踏ん張りを求められるのが年末です。
体は無意識に「楽な使い方」を選び、
その結果、足の機能がさらに使われなくなります。
ここで多いのが、
「靴を変えたのに楽にならない」
というご相談です。
インソールを入れた。
クッション性の高い靴にした。
それでも足が重い、痛い、だるい。
実はこれ、靴の問題ではありません。
距骨が本来の位置で働いていない状態では、
どんなに良い靴を履いても
その性能を活かすことができないのです。
距骨が不安定になると、
足裏で体重を受けられなくなり、
ふくらはぎや膝、腰が代わりに頑張ります。
結果として、
「足が疲れる」だけでなく、
全身が疲れやすくなっていきます。
年末に不調が一気に表に出るのは、
それまでごまかしてきた負担が
限界を迎えるタイミングだからです。
だからこそ、
靴を変える前に整えるべきなのは
足首の中身。
距骨が安定すると、
同じ靴でも立ちやすくなり、
歩いた後の疲れ方が変わります。
年末に出た不調は、
来年に持ち越さない方がいい。
それは「年だから」でも
「仕方がない」でもなく、
整えれば変えられるものだからです。





