あの想像を絶する事件を起こした当人が書いた
本がとても売れています。
それに伴って、内容が内容なだけに
いろいろな方面で議論があるようです。
大半は批判のような気がしますが
僕は読んでみたいと思いました。
誰に聞いても読みたくない、被害者の気持ちを考えろ！
当院はいろいろな方がいらしてくれて、その人の数だけ
考えというものが聞けます。
小さな『世論』が形成されているようなものです。
それはとても興味深いもので、みなさんが知っている
話題の話がある度に、『どう思いますか』
聞いてみてはみんなどう考えているのかな〜と
知りたくなります。
今回もご多分に漏れず、この本の出版のことについて
何人か聞いてみたところ
ほぼ100%
『読みたくない』『被害者の気持ちを考えろ』『頭おかしいのではないか』
などなど批判しか聞けませんでした。
当院のようなある意味公共空間では本音は聞けないという側面もありますが
それにしても100%というのは驚きでした。
表面的な情報、いわゆる感情論
被害者の気持ちにたってみて考えれば
僕も子供がいますので
考えただけで気がおかしくなりそうです。
しかも出版も事後報告。
被害者の家族はコメントも出していましたが
よくコメントできるなと思いました。
現状、少年Aは自由の身で普通に生活しています。
ありえないでしょう。
出版は是、という論調がほとんど聞かれない
ネットなどをみているとこの出版に関して
批判の声はあるものの、それを是とする意見を目にすることが
できませんでした。
ついつい天の邪鬼な性格なので
みんなが同じ方向を向くとその逆を知りたくなる正確。
あえて読んでみたいと思いました。
それは内容に興味があるというよりも・・
どうして自由の身でいられるのか？こういうことが起こるのか？
というそもそもな話が気になります。
あらゆる情報が基本表面的なものなのでここまで深堀りした情報がありません。
そうなってくるともう自分で情報を取捨選択して
結論を出して行くしかありません。
その第一歩として読むしかないのかなと思いました。
同じ時期に起こった『オウム事件』あれだって結局なんで
あのような強行が行われたのかは検証されていません。
それがメディアの仕事なんですけどね・・。
この事件もそうですけどしっかり検証して
結論を出さないと必ずまた起きますよ、同じようなことが・・
日本社会は基本揉めない構造
『いろいろな考えはある』
ということは頭でわかっていても欧米のように
子供の頃から議論をしたりする習慣がないため
どうもこういうみんなが比較的知っていることも
みんながどう思っているか踏まえて発言する人が多いのが
日本社会であると思います。
幼稚園に行けばわかりますが
そのくらいの時期からみんなで合わせて◯◯をやったり
規則正しく同じ動きをしたりとかそういうことが多いので
（それはそれで良いことだと思います）
個人が和を乱すことは悪とされます。
話は飛びますが、日本サッカーが個の力が足りなくて
勝ちきれない部分がありますがこういう
幼稚園くらいからの日本の教育システムが少なからず影響して
いるのではないかと個人的には思うんですけどね。
だからこの一件ももう少し議論があってもいいのではないかと思います
あまりにも批判記事が多いので、本当は読みたいけど言えない人もいるはずです。
一方的な意見があまりにも多いとその同調圧力に屈してしまう空気というのは
あると思います。
（同調圧力・和を乱す・空気を読む。フランス人にはどう説明すればいいのだろう）
