最近、「ブーツが前みたいにスッと履けないんです…」
そんな相談が、立て続けに来ています。
季節が変わると、みんな“太った”とか“むくんだ”とか
自分の身体を責めがちなんですけど、
実は、その原因は“あなたのせい”じゃないことが多いです。
人は、歩き方や立ち方、毎日の動作のクセによって
**距骨(きょこつ)**という、足首の真ん中にある“要の骨”が
少しずつ少しずつ、前にズレていきます。
距骨が前にズレるとどうなるか?
- 甲が高くなる
- 足首が固まる
- ふくらはぎがパンパンに張る
- ブーツがきつい
- 靴の中で指がうまく使えない
- 立ち仕事だと足が“持たない”
こういう連鎖反応が起きます。
これ、筋トレしてないのに「ふくらはぎだけ太く見える」人は
ほぼこのパターンです。
先日も、40代の女性の方。
「去年は普通に履けたブーツが入らないんです」
と言って来院されました。
脚が太ったわけじゃない。
生活リズムも変わっていない。
なのに“履けない”。
僕が触ってすぐにわかりました。
「あ、これは距骨が前にいってるな」と。
足首をそっと動かして、
距骨を“本来の位置”に戻す。
その瞬間、足首が呼吸を始めるように
スッ…と動きが変わる。
そしてその方、帰り際。
いつものブーツを履いたら…
「あ、スーッと入る」
って、驚いたような、少し泣きそうな顔をしていました。
あの瞬間が、僕はやっぱり好きです。
身体って、ちゃんと理由があって変わっていきます。
「歳だから」でも
「浮腫みやすい体質」でも
「太った」でもない。
土台が変われば、形は戻る。
もし、あなたも
- ブーツがきつくなった
- ふくらはぎが張りやすい
- 立ってると足がだるくなる
- 最近、靴がしっくり来ない
こういう変化があれば、
それは“サイン”です。
身体は、小さな変化でちゃんと教えてくれます。
放っておくと、戻るまでに時間はかかる。
だからこそ、気づいた“今”がタイミングです。
距骨は、足の“センター”です。
そこが整えば、全体がスッと揃う。
季節が変わるこの時期は、
身体を立て直すチャンス。
必要な方に、届きますように。





