店長が「自分ごと」で考えることの重要性
会社を大きくしていく上で、各店舗の店長が「会社で起きたことを自分ごととして捉える」ことは非常に大切です。
社長だけが経営を考えていても、全体の成長には限界があります。
例えば、他店舗で起きたクレームや成功事例を知ったときに、
「自分の店舗だったらどう対応するか?」
「自分の店に活かせるポイントはないか?」
と考えられる店長は、すでに経営者的な視点を持ち始めています。
こうした当事者意識が芽生えると、店舗単位で小さな改善が積み重なり、結果的に会社全体の底上げにつながります。
グループラインでの情報共有
そのために私は、会社で起きた事象をグループラインで共有しています。
すべてを流すわけではありませんが、なるべく重要な情報は平等にシェアしています。
これにはいくつかの効果があります。
- 情報格差がなくなり、公平感が生まれる
- 店長同士の横のつながりが強くなる
- 成果や失敗事例を共有することで、健全な競争心が芽生える
- 「もし自分の店舗ならどうするか?」と考える習慣が身につく
特に「平等に情報を共有する」ことは、信頼関係をつくる土台になります。
エリアマネージャー候補の育成
さらに、その中で有望な店長やエリアマネージャー候補には、
「情報を自分ごとで考える力」だけでなく、実際に仕事を投げるようにしています。
私が不得意なネット関係のことは、得意なスタッフに協力してもらいながら進めてもらう。
そうやって任せていく中で、候補者は自然と「責任感」「裁量権」「人を動かす力」を学んでいきます。
社長が仕事を手放す意味
私はどんどん仕事を手放しています。
それは単に自分を楽にするためではありません。
- 社長が戦略や経営に専念できる
- 店長やエリアマネージャー候補にとっては「実地研修」となる
- 専門スタッフが自分の強みを発揮できる
この3つが同時に進むことで、会社は属人的な経営から仕組みで回る経営へと変わっていきます。
まとめ
- 店長に「会社の事象を自分ごと化させる」ことが拡大のカギ
- グループラインでの平等な情報共有が信頼関係を生む
- エリアマネージャー候補には仕事を投げ、責任と裁量を経験させる
- 社長は不得意なことを任せ、経営に専念していく
この循環が回り始めると、会社は自然と成長していきます。
「人が育ち、組織が自走する」ことこそ、事業拡大に必要な仕組みなのです。