O脚とは?
一般的に「O脚」と呼ばれるのは、医学的には 内反膝(genu varum) という状態です。
両足をそろえて立ったときに、膝と膝の間に隙間ができるのが特徴です。
O脚の種類
1. 生理的O脚(成長過程でよくあるO脚)
- 赤ちゃんや幼児期には、O脚のように見えることが多いです。
- 成長に伴って自然に改善し、小学校に入る頃にはX脚ぎみに変化し、その後まっすぐに落ち着きます。
- このタイプは 心配いらないO脚 です。
2. 病的O脚(注意が必要なO脚)
- 成長しても強いO脚が残る場合
- 外傷や骨の病気(くる病、骨折の後遺症など)が原因の場合
- 成人後に進行するO脚は 変形性膝関節症 につながる可能性があります。
O脚がもたらすリスク
- 膝の内側に負担がかかり、膝痛や変形性膝関節症のリスクが高まる
- 下半身のバランスが崩れ、腰痛や股関節痛、足首のトラブルに波及することも
放置してよいO脚と治療が必要なO脚
- 放置してよいO脚
- 幼児期の一時的なO脚
- 軽度で日常生活に支障がない場合
- 治療が必要なO脚
- 成長しても改善しない場合
- 痛みや歩行のしづらさを伴う場合
- 高齢で膝の内側がすり減り、変形が進行している場合
整体や運動でできること
- 股関節や足首の動きを整える
- 大腿骨・脛骨のねじれを調整する
- 太ももやお尻の筋肉を強化して膝のバランスを取る
これらは「病気そのものを治す」わけではありませんが、負担を減らして進行を防ぐ効果があります。
まとめ
O脚は医学的にも「内反膝」として存在します。
- 成長過程の一時的なO脚は心配いりません。
- しかし成人後のO脚や進行するO脚は、膝の病気のサインかもしれません。
👉 「O脚かもしれない」と気になったら、早めに相談していただくことで、将来の膝トラブルを防ぐことができます。