🦶足底腱膜とは?
足底腱膜(そくていけんまく)は、かかとの骨(踵骨)から足の指の付け根(中足骨頭)までをつなぐ厚い線維組織です。
足の裏をピンと張るように走るこの膜は、実は「アーチの守り神」。
私たちが立ったり歩いたりできるのは、この腱膜が常に足を支えてくれているおかげです。
⚙️3つの大事な役割
① 衝撃吸収のクッション
足底腱膜は、地面からの衝撃を和らげる「スプリング」のような役割を持っています。
階段を降りるときや、歩くたびに起こる衝撃を分散し、膝や腰への負担を軽減しています。
🧩もし足底腱膜がなければ、膝や腰の痛みが頻発し、長時間の立ち仕事は困難になります。
② アーチを支える“弦”
足底腱膜は、内側縦アーチ(土踏まず)を下から引っ張って保つ役割をしています。
まるで弓の弦がしなるように、足底腱膜が緩む・張るを繰り返しながらバランスを取ります。
これがあるおかげで、足は「バネのように」動き、効率よく前に進める歩行が可能になるのです。
③ 歩行時のバネ機構(ウィンドラス機構)
つま先を反らす(背屈)と、腱膜が巻き上がってアーチが引き締まります。
この仕組みをウィンドラス機構と呼び、
「蹴り出しの力を倍増させる」重要なメカニズムです。
つまり、足底腱膜は筋肉の代わりにエネルギーを蓄え、再利用する天然のスプリングです。
💥足底腱膜が壊れるとどうなる?
▶︎ 足底腱膜炎(そくていけんまくえん)
もっとも代表的なトラブルが足底腱膜炎。
長時間の立ち仕事、硬い床、合わない靴などで腱膜に微細な損傷が繰り返され、炎症を起こします。
典型的な症状:
- 朝起きて最初の一歩が強烈に痛い
- 立ちっぱなしや歩行で徐々に痛みが出る
- かかと〜土踏まずにズキッとくる
長引くと、踵骨に**骨棘(スパー)**が形成されることもあります。
▶︎ アーチ低下・偏平足
腱膜の張力が弱まると、土踏まずが潰れて「偏平足」状態になります。
この変化は全身に波及し、膝痛・腰痛・肩こりなどへとつながることも少なくありません。
足底腱膜は“足裏だけの問題”ではなく、“全身のバランス装置”の一部なのです。
🧘♀️ケアと予防法
- 足裏のストレッチ
→ 座ってタオルを足裏にかけ、ゆっくり引っ張る。 - ゴルフボールマッサージ
→ 足裏全体を軽く転がして筋膜リリース。 - 正しい靴選び
→ クッション性・安定性が高く、土踏まずをサポートするインソールを選ぶ。 - 距骨(きょこつ)の調整
→ 足首の軸が整うことで、腱膜のストレスが減り、自然とアーチが復元します。
🌈まとめ
足底腱膜は、単なる「足裏の膜」ではありません。
それはまるで――
“全身の健康を支える一本の弦”
この弦がゆるめば、全身のバランスが崩れ、痛みや疲労が広がります。
逆にここを整えれば、姿勢も、歩き方も、人生までも変わる。
✨距骨サロンでは
当サロンでは、足底腱膜の状態を距骨(足首の軸)から再構築することで、
根本的な痛みの原因を変えていきます