整体院の現場では、技術力や接客力だけでなく、
「心のコンディション」がパフォーマンスに大きく影響します。
日々たくさんの患者さんと接する中で、ふとした一言や出来事が、
思った以上にメンタルを揺らすことがあります。
今日は、年齢に関係なく起こる
“落ち込みやすさの正体” と、院長ができる支え方
についてまとめます。
■ 落ち込みやすくなる本当の理由
スタッフが落ち込む背景は、単純に「気が弱い」わけではありません。
整体・セラピー系の仕事に特有の心理がいくつもあります。
● 自己評価が感情に直結しやすい
施術者は「結果で評価されやすい仕事」。
だから一回の失敗が大きく見えてしまいます。
● クレームの一言を“人格否定”に感じやすい
「対応が悪い」→「自分はダメなのかも」
と短絡的に結びついてしまう人は多いです。
● 比較の文化で自信を失いやすい
同じ院のスタッフ、他の店舗、SNS上の情報…。
目に入るものすべてが比較材料になりがちです。
● 正解のない世界で迷いやすい
施術もコミュニケーションも「これが100点」という基準が曖昧。
だから“今の自分でいいのか”が分からなくなる時がある。
■ 現場で起きやすい“心の疲れ”
整体院の日常には、メンタルを揺らすイベントが多く存在します。
- キャンセルが続く
- 結果の出にくいケースが重なる
- 忙しい日が続いて思考が止まる
- 一言のクレームを大きく捉えてしまう
- スタッフ間のコミュニケーションのズレ
これは誰でも起こり得る現象で、
「特定の人の問題」ではなく“構造的な疲れ”です。
■ 院長ができるサポートは意外とシンプル
落ち込みやすさは、丁寧なサポートで大きく緩和できます。
● 1on1は“安心を提供する時間”
問題解決よりも、まずは安心して話せる環境を作ること。
雑談7割くらいでちょうど良いです。
● 成果よりも“承認”を多めに
うまくいっている点をその場で言語化してあげると、
スタッフは自信を持ちやすくなります。
● ミスは「人」ではなく「仕組み」の問題として扱う
「あなたが悪い」ではなく
「この流れを改善しよう」で伝えると、前向きになります。
● 成功体験のハードルを下げる
ちょっとした改善、良い対応、気づきを拾ってあげる。
その積み重ねが自己肯定感を支えます。
■ まとめ
現場スタッフは、想像以上にメンタルを使いながら仕事をしています。
院長が“心の安全基地”になることで、
スタッフは前向きに成長し、院全体の空気も良くなります。
技術 × メンタル × 仕組み
この三つがそろった組織は強い。
あなたの院の成長にも、間違いなく追い風になります。





