
はじめに
距骨(きょこつ)という骨をご存じでしょうか?
足首の中心にある小さな骨で、実は姿勢や歩行バランスを左右する“全身の土台”です。今回は、距骨と「水泳」の関係に注目し、足や体への嬉しい影響をわかりやすく解説します。
距骨とは?
距骨は足首の中央に位置し、脛骨(すねの骨)と踵骨(かかとの骨)の間にあります。
この骨は他の骨と違って、筋肉が直接つかないのが特徴。そのため周囲の関節や靱帯、体のバランスによって動きが左右されやすく、「姿勢のセンサー」のような役割も担っています。
水泳が距骨にやさしい理由
1. 荷重がかからない環境
水中では体重の約90%が浮力によって軽減されます。
これは、距骨にかかる圧力やストレスが大幅に減るということ。関節にやさしい水泳は、距骨のズレや可動制限のある方にも最適な運動です。
2. 全身運動で姿勢改善
水泳は背骨、肩甲骨、骨盤まで全身を使います。
特にバタ足や平泳ぎのキックでは、足首の可動域が広がり、距骨周囲の関節も自然と動かされます。これにより距骨の動きがスムーズになり、歩行や立ち姿勢にも良い影響を与えます。
3. 浮力と水圧による血流改善
水の中では全身が優しく圧迫され、下半身の血流が促進されます。
これは、足のむくみ解消や冷えの改善にもつながり、距骨周辺の代謝やリンパの流れも良くなります。
距骨サロンからのワンポイントアドバイス
水泳は「正しいフォーム」で行うことが大切。特に膝を内側に入れすぎないことで、距骨のズレを予防できます。 クロールや背泳ぎは足首の伸展が多いため、距骨の可動性を高めるには効果的です。 足首の固さが気になる方は、水中ウォーキングから始めるのも◎。
まとめ:距骨ケアとしての水泳はおすすめ!
距骨は立つ・歩くといった基本動作の要であり、体の土台を支える大切な骨です。
水泳はその距骨に負担をかけずに、動きをサポートしてくれる理想的な運動。
「最近足がだるい」「歩くと足首が痛む」と感じる方こそ、水中での運動を取り入れてみることをおすすめします。
あなたの距骨、正しく動いていますか?
当院では距骨の状態をチェックし、姿勢や歩行に関する根本ケアを提供しています。
水泳をしていても「足首が硬い」「膝が痛い」などの違和感がある方は、一度ご相談ください。