咳をする際には、主に胸部、腹部、そして背中の筋肉が使われます。咳は強力な呼吸筋の収縮を伴うため、繰り返し咳をすることでこれらの筋肉に負担がかかり、筋肉痛を引き起こすことがあります。
具体的に咳に関わる筋肉は以下の通りです
横隔膜(Diaphragm
呼吸の主要な筋肉で、肺の下に位置します。咳をするとき、横隔膜は強く収縮し、空気を肺から強制的に押し出します。
腹直筋(Rectus Abdominis
通称「腹筋」とも呼ばれる筋肉で、腹部の前面に位置します。咳の際には、この筋肉が収縮して、胸腔の圧力を高め、空気を外に押し出すのを助けます。
外腹斜筋(External Obliques)と内腹斜筋(Internal Obliques
これらは腹部の側面に位置する筋肉で、腹部の圧力を調整し、効果的な咳をサポートします。
肋間筋(Intercostal Muscles
これらの筋肉は肋骨の間にあり、咳の際に胸腔の体積を減少させるのを助けます。
背筋(Back Muscles
これらは背中の筋肉で、特に咳の際の体のバランスや安定性を提供します。
これらの筋肉は通常、普段の活動ではそれほど強くは使われませんが、頻繁に咳をすることで過度に使われると、筋肉痛や疲労を感じる原因となります。また、激しい咳は特にこれらの筋肉に強い負担をかけるため、咳が慢性化すると筋肉痛がより顕著になることがあります。
そもそも論ですが、咳が出ないような健康な体つくりをまず目指しましょう