整体院を経営していると、気がつけば「施術者」と「経営者」の両方を担っている自分に出会います。
しかし店舗が増え、会社の決定事項が多くなるほど、現場を抱え続けることは難しくなります。
今回は、現場から経営にスムーズに移行するためのステップ をまとめます。
ステップ1:権限移譲を明文化する
これまで自分で決めていたことを洗い出し、
- 店舗で完結すべきこと(採用、シフト、キャンペーン)
- 本部が判断すべきこと(出店、投資、給与体系)
を線引きします。
「これは店長に任せる」「これは本部判断」と明文化すると、現場が迷わなくなります。
ステップ2:数字の見える化
代表が現場を細かく見なくても済むように、
- 売上
- 新規数
- 継続率
- 固定費
を毎月集計する仕組みを作りましょう。
代表は数字を確認し、必要なときだけアドバイスすれば十分です。
ステップ3:本部専任スタッフを配置する
店舗が4〜5院を超えると、経理・契約・人材調整などの業務が急増します。
そこで「本部専任スタッフ」を採用し、
- 損益集計
- ロイヤリティ管理
- スタッフ派遣調整
を任せます。
代表はレポートを受け取り、判断に集中できる体制になります。
ステップ4:現場稼働を段階的に減らす
いきなり施術をゼロにするとスタッフも不安を感じます。
週5 → 週3 → 週1と段階的に施術予約を減らし、
その分を「教育」や「幹部ミーティング」に置き換えていきましょう。
ステップ5:幹部を育てる
店舗運営だけでなく、自分の傘下を広げられるリーダー を育成することが大切です。
月1回の幹部会議を開き、数字や戦略を共有していくと、自然に「社長がいなくても回る」構造が生まれます。
まとめ
- 権限移譲
- 数字管理の仕組み化
- 本部スタッフの配置
- 現場稼働の段階的削減
- 幹部育成
この流れを踏めば、代表が現場にいなくても会社が回る仕組み ができます。
現場で汗を流してきた自分から、「未来を作る社長」へ。
経営のステージを一段上げる準備を始めましょう。