― お客様の行動心理を読み解く ―
はじめに
最近ではSNSや口コミで「距骨サロン」という言葉をよく耳にするようになりました。
実際に検索して調べてみる方も増えていますが——
不思議なことに「知ってから来店するまで3ヶ月くらいかかる」ケースがとても多いのです。
この“3ヶ月のロス”はいったい何なのでしょうか?
今回はその理由と、整体業としての対応策を解説します。
1. 「知っている」と「行動する」はまったく別もの
距骨サロンのような自費整体は、「気軽に行ける」ジャンルではありません。
価格も1万円前後と高単価で、しかも“体を預ける”という信頼が必要です。
そのため、人は次のような心理ステップをゆっくり辿ります。
ステップ | 心の動き | 行動例 |
---|---|---|
① 認知 | 「聞いたことある」 | SNSやブログで知る |
② 関心 | 「良さそう」 | ホームページを見る |
③ 比較 | 「他と何が違う?」 | 整骨院・整体と比較 |
④ 検討 | 「自分に合うかな」 | 口コミ・料金確認 |
⑤ 行動 | 「行ってみよう!」 | 実際に予約・来店 |
この①〜⑤を通過するのに、平均で約3ヶ月。
つまり、これは**「信頼が醸成される時間」**でもあるのです。
2. 痛みが“限界”になるまで我慢する人が多い
もうひとつの理由は、「まだ大丈夫」と思ってしまうこと。
特に女性のお客様は、忙しさや家事・育児を優先して
「なんとか我慢できるうちは整骨院や湿布で様子を見る」という人が多いです。
しかし、2〜3ヶ月後には
「もう歩くのがつらい」
「立ち仕事が続かない」
という“行動を変えざるを得ないタイミング”がやってきます。
そのとき、頭の片隅に「距骨サロン」が残っていれば——
ようやく来店につながるのです。
3. 3ヶ月のロスをチャンスに変える「接触設計」
この期間を短縮するには、お客様の意識の中で存在を保ち続けることが大切です。
🔹 有効な施策例
- SNSで週1以上の発信(足・靴・姿勢などの共感テーマ)
- リールでビフォーアフターを出す(“自分ごと化”を促す)
- Google口コミの更新を継続(信頼の可視化)
- ブログ記事で専門性を打ち出す(“先生”という印象付け)
- LINE登録・小冊子プレゼント(見込み客を囲い込む)
この3ヶ月の間に「信頼・共感・専門性」を積み上げられれば、
“距骨サロンに行くならここ”という最有力候補になります。
4. まとめ
「距骨サロンを知ってから3ヶ月後に来店する」——
それはロスではなく、信頼が育つ時間です。
短期的な集客だけに走るのではなく、
その3ヶ月間に“教育・共感・接触”を積み重ねることが、
長期的な顧客獲得につながります。
🦶 一言で言えば
「3ヶ月のロスは、“決意が熟成する期間”」
信頼は、一晩では生まれません。