「長時間座りっぱなしは寿命を縮める」
近年、世界中の研究で同じ結論が出ています。
一方で、立ち仕事の人は
- 疲れやすい
- 足がだるい
- むくむ
という悩みを抱えつつも、健康寿命は実は長い傾向にあります。
この差を作っているのが、
“体の下でバランスを取り続けているかどうか”
そして、その中心に存在するのが**距骨(きょこつ)**です。
■ 座りすぎが体を壊す理由
人は座っているとき、体を支える筋肉をほぼ使いません。
太ももも、お尻も、ふくらはぎも、働きが“ゼロ”に近い。
すると何が起きるか?
- 血流が低下
- 代謝が落ちる
- 内臓の位置が下がる
- 肩・腰の筋肉が固まる
- 体幹が弱る
- 心肺機能の低下
さらに、下半身の筋肉が使われないことで
“歩くための支点”である距骨の機能が眠ってしまうのです。
距骨は人間のバランスの要。
ここが動かないと、全身の安定性が下がり、姿勢も崩れやすくなります。
■ 逆に、立っているだけで何が起きる?
立っている状態では
- 足
- ふくらはぎ
- 太もも
- お尻
- 体幹
が常に“微調整”を続けています。
とくに距骨は
体重を受け取り、左右の揺れ・前後の揺れをコントロールして全身を安定させる
という仕事を常にしている。
つまり、立っているだけで、
距骨まわりの深い筋肉(後脛骨筋や腓骨筋)が常に働いている状態になるのです。
その結果…
- 全身の代謝が上がる
- 血流が良くなる
- むくみにくい
- 姿勢が崩れにくい
- 足のアーチが維持される
立ち仕事の人が“疲れるのに健康”なのは、
この「距骨を使い続けている」ことが大きな要因です。
■ 座りすぎ×現代人が陥る問題
ただし現代人は座る時間が極端に増えています。
1日の座位時間は平均 7〜9時間 と言われ、
距骨を“休眠状態”にしてしまう時間が圧倒的に長いのです。
距骨が動かなくなると
- 足首が硬くなる
- アーチが落ちる
- 外反母趾が進む
- ふくらはぎがパンパンになる
- ひざ痛が出る
- 歩くと疲れやすい
といった症状につながります。
■ 解決策:距骨を「毎日少しだけ動かす」
立ち仕事の人が長生きする理由は、
距骨が“使われ続けているから”。
逆に言えば、デスクワークでも
1日数回の「距骨スイッチ」を入れれば健康を維持できます。
■ 簡単な距骨セルフケア
- つま先立ち10秒×3回
- 足首を小さく左右に揺らす
- かかとを軽く内外に倒す
- 1時間に1回立つ
これだけでも、距骨の動きは大きく変わります。
■ まとめ
- 座りすぎ → 距骨が眠る → 全身が衰える
- 立ち仕事 → 距骨を使い続ける → 健康が保たれる
- 人間は距骨を使わないと壊れやすい構造
距骨を日常の中で“目覚めさせる”こと。
それが、足にも体にも若さを取り戻すいちばん簡単な方法です。





