日本には、100歳以上の方が9万人以上います。
世界的に見ても、日本はトップクラスの「百寿者大国」です。
ただ、ここで大事なのは
**「何歳まで生きたか」よりも「何歳まで歩けていたか」**です。
実際、臨床をしていると
90代・100代でも元気な方には、はっきりした共通点があります。
それは
足を、ちゃんと使い続けている
ということです。
■ 長生きの人は「歩行速度」は遅い
意外に思われるかもしれませんが、
100歳近い方が速く歩いていることはほとんどありません。
歩幅は小さい
スピードもゆっくり
でも、歩くことをやめていない
これが決定的な違いです。
■ ポイントは膝でも腰でもない
「高齢になると膝が悪くなる」
「腰が曲がるから歩けなくなる」
よく言われますが、
本当の分かれ道は 足首 にあります。
特に重要なのが
距骨(きょこつ)。
距骨は
- 体重を受ける
- 歩行の衝撃を逃がす
- バランスを調整する
という役割を担う、足の要です。
■ 距骨が固まると、一気に老化が進む
距骨の動きが悪くなると
- 足首が硬くなる
- 歩くのが億劫になる
- 外出が減る
- 活動量が落ちる
この流れは、非常に早い。
そして
歩かなくなった瞬間から、体は一気に弱ります。
これは筋力の問題ではありません。
「使われなくなった関節」の問題です。
■ 80歳で歩けているかどうかが分岐点
100歳まで歩ける人は、
特別な運動をしているわけではありません。
共通しているのは
- 日常で足を使っている
- 立つ・歩くを避けない
- 足首が完全に固まっていない
つまり
若い頃から足を壊していない
ということ。
■ 40〜50代から、すでに差は始まっている
ヒール
合わない靴
足首を使わない歩き方
これらが積み重なると
距骨は少しずつ動きを失います。
痛みが出た時点では
すでに「結果」が表に出ている状態です。
■ 長生きの秘訣は、特別なことじゃない
サプリでも
激しい運動でもなく
足首が動く状態を保つこと。
これが
100歳まで歩ける人の、静かな共通点です。





