足首を何度も捻挫している方の中に、
- ちゃんと治ったはずなのに不安定
- 歩いているとグラッとする
- 片足立ちが怖い
- スポーツ復帰するとまた捻る
という状態が続いている方がいます。
これは単なる「癖」ではなく、
**慢性的な足関節不安定症(chronic ankle instability)**の可能性があります。
なぜ、動揺性が取れないのか?
捻挫を繰り返すと、主に3つの変化が起こります。
① 靭帯の弛緩
外側靭帯(特に前距腓靭帯)が緩み、
関節の物理的安定性が低下します。
② 固有受容感覚の低下
足首には「今どの角度にあるか」を感じるセンサーがあります。
捻挫によりこれが鈍くなります。
③ 距骨の位置異常
ここが重要です。
捻挫後、距骨がわずかに前方・外側へ偏位したままになると、
- 足首のロックが効かない
- 背屈が浅くなる
- 体重を乗せたときに不安定
という状態が残ります。
「筋トレだけ」では解決しない理由
よくある対応は、
- チューブトレーニング
- バランスボード
- 腓骨筋強化
もちろん大切です。
しかし、
土台である距骨の位置が整っていないまま筋力をつけても、
不安定な上に筋肉を乗せるだけになります。
まず必要なのは、
関節の“位置”の再学習
です。
距骨が安定すると何が変わるか
距骨が正しい位置に戻ると、
- 背屈がスムーズになる
- 足裏の接地感が出る
- 膝・股関節の代償が減る
- 「怖さ」が減る
足首は単なるヒンジではありません。
全身バランスのセンサー兼ハブです。
動揺性があると、上半身にも影響する
慢性的な足首不安定は、
- 膝痛
- 股関節の張り
- 腰痛
- 体幹の不安定感
につながります。
体は常にバランスを取ろうとするからです。
何度も捻る方へ
- 捻挫は治ったと言われた
- でも不安定感が残る
- また捻りそうで怖い
そんな場合は、
靭帯だけでなく、距骨の位置と感覚の再構築
を考える必要があります。
足首の動揺性は「体質」ではありません。
適切に整えれば、安定は取り戻せます。





