どんな人にも「伸び悩む時期」というものがあります。
スポーツでも、仕事でも、治療院のスタッフ育成でも同じです。
実は“距骨”もまったく同じで、一気に変わることはありません。
むしろ、伸びない時期こそ、体が変わる土台を作っている大切な時間なのです。
距骨は身体の中心ではないのに、上半身と下半身を唯一つないでいる重要な骨です。
しかし、距骨がズレたからといって、すぐに痛みが出るわけではありません。
ズレたままでも数ヶ月、数年と頑張れてしまう。
でもある日突然、膝や腰、足裏に症状が出る。
人の成長も同じで、「すぐに結果が出ない時期」をどう過ごすかで、
その先の伸び方が大きく変わります。
私たちの店舗でも、新人スタッフが最初から全力で走れるわけではありません。
カウンセリングも、距骨の説明も、施術の流れも、最初はぎこちない。
売上が安定しない時期が続くことだってあります。
でも、その“伸び悩み”こそが宝です。
距骨の調整も、最初の2〜3回で劇的に変わる人はむしろ少なく、
多くの方は 「変わりづらい時期」 を経て、
ある瞬間から体が軽くなる、足が運びやすくなる、疲れにくくなる。
患者さんご自身が「急に変わった!」と驚くことがよくあります。
伸び悩む時期というのは、
“変化を受け取る体の準備期間”でもあるのです。
人の成長も、距骨の変化も、
本当に大事なのは 「変わらない時期をどう支えるか」 です。
これはスタッフ育成にも、患者さんのケアにも、すべて通じます。
私たちの仕事は、痛みを取ることだけでなく、
その人が前に進むための背中をそっと押すこと。
スタッフも患者さんも、伸び悩みに向き合う時間があるからこそ、
その先の大きな“変化”が生まれます。
足が変わると人生が変わるように、
人が変わる瞬間も、必ずその前に「変わらない時間」がある。
だからこそ私たち距骨サロンは、
患者さんにもスタッフにも、
その“準備の時間”を尊重しながら、
確実に前に進める場所でありたいと思います。





