私たちはつい「反省しなきゃ」「もっとちゃんとできたはず」と、
自分を責める方向に意識を向けてしまうことがあります。
でも、反省や罪悪感が人を幸せにした例はほとんどありません。
なぜなら、気持ちをいくら過去に向けても、
現実が変わるのは“これからの行動”だけだからです。
整体の現場でもまったく同じことが起きます。
足を痛めたお客様がよくこう言います。
「もっと早くケアしておけばよかった」
「ヒールなんて履くんじゃなかった」
「運動しなかった自分が悪いんですよね」
でも、その言葉の先にあるのは後悔と重たさで、身体を前に進ませる力ではありません。
むしろ罪悪感で体が縮こまり、本来の回復力まで落としてしまいます。
大事なのは過去ではなく、
“どうすれば今より良くなるか”だけ。
距骨も同じように、ズレた原因を深掘りしても身体は変わりません。
痛みの理由を理解することは大切ですが、
改善するのは 「これからどう動かすか」「どんな負荷をかけるか」 という“未来のアクション”です。
人も、体も、前にしか進めません。
だから私は、スタッフにも患者さんにも、そして自分自身にも、
「反省しすぎないでいい」
「罪悪感なんて必要ない」
と伝えたい。
必要なのはただ一つ、
“次の一歩をどう踏み出すか” だけです。
たとえば足が痛いなら、今日できる小さなケアから始めればいい。
姿勢が気になるなら、まず深呼吸して胸を開いてみればいい。
仕事でうまくいかなかったなら、次の行動を一つだけ変えてみればいい。
反省にエネルギーを使うより、
未来のためにエネルギーを使う方が、圧倒的に人生は軽くなる。
そして、これは身体にも心にも共通することですが、
“変わりたい”と思った瞬間から、人は必ず変われる。
距骨が整えば全身が軽く動き出すように、
気持ちが前を向けば、人生も自然と前に進む。
だからこそ今日、
あなたが感じている後悔や罪悪感を、そっと横に置いてみてください。
必要なのは、ほんの小さな「次の一歩」だけ。
その積み重ねが、確実にあなたを幸せな方向へ連れていきます





