今日は世間的には仕事納め。
けれど、うちは続きます。
街全体が休みの空気になると、
人の気持ちは簡単にそちらへ引っ張られます。
これは意志の弱さではなく、
人間の脳の「仕様」みたいなものです。
だからこそ、
こういう日に必要なのは気合ではありません。
一番効くのは、
ルーティンです。
人はよく
「やる気が出たら始めよう」
と言いますが、脳の仕組みは逆。
実際には
動き始めた後にやる気が出る。
これを脳科学では
作業興奮と呼びます。
最初の一歩は重くても、
手を動かし始めると
脳内でドーパミンが分泌され、
集中力とモチベーションが後から立ち上がってくる。
だから朝から
完璧なテンションなんて要らない。
・決まった時間に起きる
・決まった順番で身体を動かす
・決まったルーティンを淡々とこなす
それだけでいい。
整体も、経営も、まったく同じです。
施術に入る前、
「今日は疲れているな」と感じていても、
一人目の患者さんに触れ、
距骨を調整し、身体の反応を感じ始めると、
自然と感覚が研ぎ澄まされてくる。
これは技術の問題ではなく、
脳と身体が仕事モードに切り替わった証拠。
経営も同じで、
考えすぎて止まるより、
数字を見る、現場に立つ、スタッフと話す。
動けば、思考は後から追いついてきます。
モチベーションは
上げるものではありません。
戻すものです。
そのスイッチが、
ルーティン。
休みムードの日ほど、
淡々としたルーティンは強い。
今日も特別なことはしない。
朝のルーティンをやるだけで、
身体も脳も、ちゃんと
「いつもの自分」に戻ってくる。
それが続けられる人が、
結局いちばん強い。





