距骨サロンをやっていると、
よくこんなことがあります。
「実は3ヶ月くらい前から知ってました」
「ずっと気になってはいたんです」
でも、実際に来院されるのは
知ってからしばらく時間が経ってから。
正直なところ、
「すぐ来てくれたら、その3ヶ月でだいぶ楽になったのに」
と思うこともあります。
では、なぜ人は
知っていても、すぐには来ないのでしょうか。
理由① 痛みより「まだ大丈夫」が勝つから
多くの人は、
- 痛みがある
- 違和感もある
- 不安も少しある
この状態では、まだ動きません。
理由はシンプルで、
日常生活がなんとか回っているから。
- 仕事はできる
- 歩ける
- 我慢すれば何とかなる
人は「不調」では動かず、
生活が壊れ始めたときに初めて動きます。
理由② 専門性が高い場所ほど「最後に取っておく」
これは意外かもしれませんが、
専門性が高そうな院ほど、
来院が遅くなる傾向があります。
- ちゃんと見てくれそう
- 逃げ場がなさそう
- 本気で向き合うことになりそう
だから無意識に、
「もう少し我慢してから行こう」
「本当に困ったら行こう」
と最後のカードとして残される。
これは信頼されていないのではなく、
むしろ期待されている状態です。
理由③ 「良くなる未来」は想像できても、「今行く理由」が弱い
多くの人はこう思っています。
「行けば良くなるのは分かる」
「でも今すぐじゃなくてもいい」
つまり
改善のメリットは理解している。
でも、
- 今行かなかった場合の遠回り
- 回復スピードの違い
までは、実感できていません。
体験していない未来は、
判断材料にならないからです。
本当にもったいないのはここ
実際には、
今来ていただければ、
その3ヶ月は
「悪化の時間」ではなく
「回復の時間」に使えます。
同じゴールに向かうとしても、
- 早く来た人は最短ルート
- 遅れて来た人は遠回り
になることが多い。
治らないわけではありません。
ただ、時間がかかる。
だから、無理に急かさない
だからといって、
「早く来た方がいいですよ」
「放っておくと大変ですよ」
とは言いません。
大事なのは、
判断材料をきちんと渡すこと。
「今なら、
回復に時間を使える可能性が高いです」
あとは、
選ぶかどうかは本人次第。
まとめ
人は、
- 知ったから動く
のではなく - 納得したタイミングで動く
「知ってから3ヶ月後」に来院する人が多いのは、
珍しいことでも、悪いことでもありません。
ただ、もし今この文章を読んで
少しでも気になっているなら、
その3ヶ月を
回復の時間に使うかどうか。
それを考えるタイミングかもしれません。





