戦前に教育を受けた方たちは『修身』という名前で通っている。
戦後に『道徳』になった。
終身を知っている人はかなり少なくなってしまったが
昔のように修身にしたらいいのよ!
という人がまだいる。
んなわけがない。
修身も道徳も国家の意向に沿ったものとして存在している
気がしてならない。
著者は
昔ながらおの精神主義は、働きアリを作るのには
都合がいいかもしれない、けれど今の社会に
必要な柔軟な想像力を育てるのには向いていない。
と言っています。
ぼくは道徳の中身が要するに時代にフィットしていないから
いろいろ問題があると思っている。
だって学校に行くことが前提になっているけど
学校にどうしても行きたくない人にたいしては
門戸が全く開かれていない。
要するに『多様性』がない。
(これは極論ですが)
著者はまた
今の道徳教育が上手くいっていないのは
要するに大人たちが道徳についてまじめに考えていないからだ。
とも言う。
みんな仲良くする必要はあるのか?
日本では宗教上の価値観の違いなどが顕著にでることがある。
そうすると全く噛み合わない。
ということは『みんな仲良く』という概念そのものがない。
特にヨーロッパ大陸は瞬間気を抜くと攻められたりすることが
あるのでまずは自己主張。そこから始まる。
以前僕の多国籍な場所で話す機会があったけど
みんな自己主張が激しい、と思ったけど
それは世界的にみればごくごく普通なこと。
それよりも何よりもだまっていることが1番ダメ!
話が逸れましたが
みんな仲良くと言ってしまうから
うまくいかないんだろうと思う。
仲良くなれない人も当然いますよ
みたいにしたらどうだろうかと思う。
いろいろハッとすること多数な1冊
amazonではとても売れているようですが
面白い一冊です。
あっというまに読めてしまいました。
秋の読書におすすめの一冊です。
あまり気づきませんでしたがたけしさん
けっこう本出してますね。
『新しい道徳』 北野武
- 単行本: 191ページ
- 出版社: 幻冬舎 (2015/9/10)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4344028155
- ISBN-13: 978-4344028159
- 発売日: 2015/9/10
- 商品パッケージの寸法: 17 x 11.4 x 1 cm