数年前のニコニコ生放送で始めてお見かけしてから
ずっと注目している編集者の方です。
2、3年前は原発の作業員のお話であったり
編集者でいながら
現場取材を重ね、1冊の本も出すところは
現場がやはり好きなのでしょう。
『暴力』というと肯定されるものでは
ありませんが意外と日常に溶け込んでいて
それは読んでいてハッとしました。
暴力と対峙し近くにいたからこそ書けるものがある
これは長くそういった現場にいるからこそ書ける文章というのものが
たくさんあって強烈なリアリティを出しています。
〇〇デビューという話
この話はおそらく『今日から俺は』のことだと
思いますがこれは僕らが学生時代の頃も流行りました。
デビューが遅い人間は『ダサい』
妙にはまってしまいました。
ちなみに『デビュー』とは
『飲酒』『喫煙』『武器を使用しての喧嘩』
『カツアゲ』『性行為』
と著者は定義づけています。
僕が中学〜高校の時の『デビュー』の概念は
ただ単にイキガっている人のことを指した気がします。
圧倒的暴力にどう対抗するか?
人は圧倒的暴力にあってしまうことがあるかもしれません。
その時はどうするか?
『逃げる』たしかにそうだと思います。
強い人間とは?
『自分の身体1つで相手に対峙する勇気』
そういう人間こそ『強い』
そして、優しい人間は『強い』
なぜならば想像力があり
その想像力は強さに直結する。
本の最後のほうは
強さや、筋を通すことなどなど
かなり深堀して論を展開していますが
それが面白い。
オススメの1冊です。
- 新書: 208ページ
- 出版社: 講談社 (2015/9/17)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4062883368
- ISBN-13: 978-4062883368
- 発売日: 2015/9/17
- 商品パッケージの寸法: 17.5 x 10.7 x 1 cm
新書は821円(税込み)お買い得です。