はじめに
「もっと速く走りたい」
これはすべてのランナーが一度は思うことではないでしょうか。フォーム改善、筋トレ、インターバルトレーニング……どれも重要です。しかし、見落とされがちで“タイム向上に直結する”カギが足元=距骨の安定性にあるのです。
距骨とは?
距骨(きょこつ)とは、足首の中心にある骨で、脛骨(けいこつ)と踵骨(しょうこつ)の間に位置しています。関節としては足関節・距腿関節を構成し、歩行やランニング時の**「体重の受け皿」**となる重要なパーツです。
なぜ距骨の安定が重要なのか?
1. 【推進力のロスがなくなる】
ランニング中、距骨が内外にズレていると、地面を蹴った力が左右に逃げてしまい、前方向への推進力が下がります。距骨が安定していると、力が効率的に伝わり、1歩1歩が前へ進む力になります。
2. 【ケガの予防になる】
距骨のズレは、足首の捻挫、シンスプリント、膝痛、股関節痛、腰痛にまで影響します。安定していることで、関節の軸ブレが減少し、故障リスクが大きく減少します。
3. 【疲労がたまりにくくなる】
足元が不安定だと、微調整に余計な筋肉が使われ続け、ふくらはぎや太ももが無駄に疲れます。距骨を安定させると、本来使うべき筋肉で走れるようになり、長距離でもフォームが崩れません。
距骨のズレをチェックするセルフチェック法
✅ 靴底の外側ばかりが減っている
✅ 片足立ちでぐらつく
✅ 足首を回すとゴリゴリ音がする
✅ ランニング後、足首や膝に違和感がある
これらに当てはまる方は、距骨の不安定さが疑われます。
距骨の安定性を高めるには?
① 距骨調整を受ける
整体院や距骨専門サロンでの手技によって、距骨の位置を正しく調整することができます。痛みなく、即効性のある施術が多く、1回で効果を実感する方も少なくありません。
② 足のトレーニングを取り入れる
タオルギャザーや足指グーパー運動、片足スクワットなど、足底の筋肉を活性化させるトレーニングも有効です。これは距骨の安定性を支える周囲筋の強化につながります。
③ 正しいシューズ選び
踵がしっかりホールドされるランニングシューズを選ぶことで、距骨がズレにくくなります。インソールで補正を加えるのも◎。
おわりに|「タイムを上げたい」ならまず足元から
どんなにトレーニングを積んでも、土台となる「足元」が不安定では最大限のパフォーマンスは引き出せません。特に距骨は、スピード・安定性・疲労軽減のすべてに関わる“縁の下の力持ち”。
ランナーとして次のステージへ行くために、まずは距骨の安定性を見直してみてはいかがでしょうか?
🦶距骨のズレが気になる方へ
当院ではアスリートにも対応した「距骨調整」を行っております。初回体験も可能ですので、お気軽にご相談ください。