日頃から思っていることを本にしてもらった
感じでとても気持ちよかったという感想。
ぼくは昔から『昔は〇〇』というのが嫌いで
『今日より明日のほうがきっといいはず』
と基本的に思うようにしています。
(必ずしもそうなりませんが)
昔のほうが圧倒的に今より不便だったり
して良い訳がないのに
どういうわけか
郷愁感がでてきて美化されて
よく見える。
氏は本の中で
”シャッター商店街”なる言葉が流行り、日本各地の商店街の
衰退を危惧する報道が増えたのは一九九〇年代からでした。そういう報道を目にする度に、違和感を覚えました。
商店街や個人商店を衰退から救ってやらなきゃいけない理由はなんなの?
私ら物書きも浮き草稼業、つねに廃業の危機と背中合わせです。
食えなくなってもそれはお前の努力と才能が足りないからだで終わり。政府が仕事を創出してくれたり
振興策を打ち出したりなんてことはありません。
日本の地方都市も今のように
産業構造が変わるまでは潤ったのでしょう。
その黄金時代にいつまでもすがりつき
結局は国の補助金にたよるなんて愚の骨頂です。
地方にいる方でもそのへんわかってる方は
信じられない努力でまた地方を盛り上げている姿を
みます。
要は必要とされないものはなくなり
需要があるものは残る。
という単純な構造にすぎません。
よく『学生時代はよかった』という話を
耳にすることがありますが
全く理解できないのは僕だけでしょうか?
いろいろと昔論で解せない方は読んでみると
いい一冊です。
面白い!