「またギックリ腰になるかも…」
腰にピキッと違和感を感じた時、どう行動するかで、その後の運命が決まります。今回は、ギックリ腰経験者が「危ない」と思った瞬間に取るべき回避行動を、整体師の視点で解説します。
◆ ギックリ腰が起こる瞬間は「動作の切り替え時」
ギックリ腰は大抵、前かがみから起き上がる時、靴下を履く時、荷物を持ち上げる時など、体勢が切り替わる瞬間に起こります。
違和感を感じた時点で、これ以上腰に負担がかかる動きを続けるのは非常に危険です。
◆ 危ないと感じた瞬間にすべき「回避行動」
✅ 1. すぐに動きを止める
「やばい!」と思ったら、反射的に動作を止めることが第一。
そのまま勢いで体を起こしたり、無理にねじるのはNGです。
✅ 2. 骨盤を安定させるポジションを取る
一番おすすめは、
両手を太ももに置き、軽く腰を丸める 椅子に座って背もたれに軽く寄りかかる
腰椎への負担が減り、筋肉の緊張が一旦和らぎます。
✅ 3. 呼吸を深くして、腹圧を安定させる
ギックリ腰は、腰回りの筋肉が急激に緊張した状態。
鼻からゆっくり吸ってお腹を膨らませ、腹横筋に軽く力を入れると腰が固定され、悪化を防ぎやすくなります。
✅ 4. その日は「腰を使う動作」を控える
違和感が出た日は、重い荷物を持つ・長時間座る・前屈み作業はできるだけ避けることが重要です。
◆ 日常でできる「ギックリ腰予防」
朝起きた直後はストレッチよりも「ゆっくり動く」 床に落ちたものは腰を曲げず膝を曲げて拾う 座りっぱなしを30分以上続けない 腰だけでなく「股関節」をしっかり動かす習慣をつける
特にギックリ腰経験者は、股関節の柔軟性と体幹の安定性が再発予防のカギになります。
◆ まとめ:違和感を感じたら「動きを止める」が鉄則
ギックリ腰は、一度やると再発しやすいトラブルです。
「危ないな」と感じたら、動きを止めて、腰を守るポジションを取る――これだけでも、翌日の状況が大きく変わります。
「予防のための整体」も、経験者には非常に効果的です。慢性的な腰の張りがある方は、日頃からケアをしておくことをおすすめします。