🔥 「火事場の馬鹿力」とは?
誰もが耳にしたことのある「火事場の馬鹿力」。
普段では考えられない力を発揮して、人を救ったり、大きな物を持ち上げたりする現象です。
実はこれ、科学的に説明できる身体の仕組みなのです。
⚡ 仕組みその1:交感神経スイッチ
人が危険を感じると、脳は瞬時に「戦うか逃げるか(fight or flight)」のスイッチを入れます。
交感神経が優位になり、全身は一気に緊張状態に。
このとき、普段ならウォームアップで時間をかけて作る状態を、一瞬で作り出してしまうのです。
⚡ 仕組みその2:アドレナリンの爆発
副腎から「アドレナリン」というホルモンが分泌され、
- 心拍数アップ
- 血流増加
- 筋肉への酸素供給量アップ
が一気に起こります。
結果として、筋肉は普段以上の力を発揮できる状態になります。
⚡ 仕組みその3:痛みを忘れる脳
さらに脳は「エンドルフィン」という物質を分泌し、痛みを感じにくくします。
これによって怪我をしていても「今だけは動ける」状態を作るのです。
💡 でも毎回これに頼っていいの?
結論から言えば「NO」です。
火事場の馬鹿力は“最後の切り札”であり、毎日の運動や仕事で使うべきではありません。
なぜなら、
- 筋肉や関節の準備が整っていない → 怪我のリスク大
- 心臓や血管に大きな負担がかかる
- 繰り返すと身体が疲弊する
というデメリットがあるからです。
✅ 整体師からのアドバイス
普段の生活や運動では、必ずウォームアップをして身体を温め、血流を良くしてから動きましょう。
「火事場の馬鹿力」は緊急時に人を守るために備わった素晴らしい仕組み。
でもそれは非常用。
日常では「安全第一」の準備運転を忘れないことが、健康な身体を守る最大のコツです。
まとめ
👉 火事場の馬鹿力の正体は「交感神経」と「アドレナリン」。
👉 人間の身体は、緊急時にこそ驚くべき力を出せる。
👉 ただし、それは非常用。普段はウォームアップをして安全に身体を使うことが大切。