
ランナーと距骨の親和性について
距骨(きょこつ)は、足関節(足首)の中心的な役割を果たす骨であり、特にランナーにとって非常に重要な要素です。
ランニングにおいて距骨の動きがスムーズであることは、効率的な足の運びやケガの予防に直結します。
1. 距骨の役割とランナーへの影響
距骨は、脛骨(すねの骨)と踵骨(かかとの骨)に挟まれた**「ハブ」**のような構造を持ち、以下のような役割を担っています。
- 足首の可動性を確保する(背屈・底屈の動き)
- 回内・回外運動を調整する(足部の柔軟性を保つ)
- 衝撃吸収を助ける(スムーズな荷重移動)
距骨の可動性が低下すると、足首の動きが制限され、結果としてランニングフォームが崩れる可能性があります。
2. 距骨とランニングフォームの関係
① 距骨の動きがスムーズな場合
✅ 効率的な走りが可能
- 地面からの反発力を適切に利用し、スムーズな推進力を得られる。
- 足首の動きが柔軟で、エネルギーロスが少ない。
✅ ケガのリスクが低い
- 足関節がしなやかに動くため、膝や股関節への負担が軽減される。
- 足底やアキレス腱への過度なストレスを防げる。
② 距骨の動きが制限される場合
❌ 足首の硬さによるフォーム崩れ
- 距骨の動きが悪いと、足関節の柔軟性が低下し、無理に膝や股関節で補おうとする。
- その結果、膝や腰に負担がかかり、痛みの原因になる。
❌ 疲労骨折やシンスプリントのリスク増大
- 衝撃が適切に分散されず、脛骨や中足骨に過度なストレスがかかる。
- 過回内(オーバープロネーション)や過回外(オーバーサピネーション)を引き起こし、足底筋膜炎やアキレス腱炎の原因になる。
3. ランナーが意識すべき距骨のケア
① 距骨の可動域を広げるストレッチ
- アンクルモビリティエクササイズ
- 足首を前後に動かしながら、距骨の動きをスムーズにする。
- ランジ姿勢で足首を前に押し出し、柔軟性を高める。
- 足底筋膜とアキレス腱のストレッチ
- 距骨の動きをサポートするため、ふくらはぎや足裏の柔軟性を向上。
② フォームの改善
- 過回内・過回外を防ぐため、適切なランニングシューズの選択や足のアーチを整えるケアを行う。
- フォアフットやミッドフット走法を意識し、適切な接地を行う。
③ 整体やケアで距骨の調整
- 距骨がずれると足首の可動域が制限されるため、距骨調整を行う施術が有効。
- 走行距離が多いランナーほど、定期的なケアで負担を軽減することが重要。
4. まとめ
距骨はランナーにとって、足の柔軟性や衝撃吸収に関わる重要な骨であり、適切な動きを確保することで効率的なランニングフォームを維持できます。
- 距骨の動きが良い → スムーズな走り & ケガ予防
- 距骨が固まる → フォーム崩れ & 足への負担増加
ランナーは日頃から距骨の可動性を意識し、ストレッチ・フォーム改善・整体ケアなどを取り入れることで、パフォーマンス向上とケガ予防につなげることができます。
ただなぜかランナーへの広まりは未だそれでもです
(僕の技術のせいですね、精進します)