腰痛は複雑です。
MRI等精密検査で診断が出ればいいと思いますが
精密検査を行っても
わからないことはまだまだ多いようで
今日お話する疾患もレントゲン等でも何も
反応はでないようです。
ですからこういう症状がある。ということを
知っておいたほうが良さそうです。
脊髄終糸症候群。何が原因なのでしょう?
『終糸』という索状のヒモのようなものがあり
頭部から尾骨まで伸びているので長いものです。
これが先天的に固い人がいて
お辞儀の動きをする度に引っ張られ
脊髄中の血流不足を招き
症状を出します。
10〜30代に多く椎間板ヘルニアと似ている
ヘルニアの場合だと精密検査に引っかかります。
症状がなんとなく似ているので注意が必要です。
5つの診断基準があります
- 腰痛または下肢痛がある
- 身体が固く前屈ができない
- 頻尿・下痢などの膀胱直腸の症状がある
- 腰椎のMRI画像では異常が診られない
- 誘発テストで陽性である
2の前屈とは床から20センチ以上離れている状態です。
5の誘発テストとは、患者さんに前かがみになって
首を下げてもらうと下肢痛が悪化し、そのままの
姿勢で首だけを上げて顔を前方に向けた時に痛みが軽く
なるなら陽性と判断します。
これら5項目の4項目以上あてはまれば診断されます。
治療は
治療は『手術』が基本となります。
入院は約2週間。
通常は2〜6か月くらいで
回復が始まります。
まとめ
体が固いことで病気の可能性が高まるようですね。
普段から柔軟をやること
予防が必要ですね。
精密検査をしても異常がでないものはたくさん
ありますがこういったケースもあるようです。
【おっと!もうひとつ】
土・日と開けていると
これまでの土曜日の混雑が分散していて
患者さんにとっては好影響。