まずは文章が朴訥した感じ
ここに引き込まれて行った。
社会学というと難しい
論文調の本が多いイメージがあり
読了は時間がかかるかもしれない
と思ったけど数時間で読めてしまった。
読書をしててこういう感覚は年に
数冊あるかないか・・
マイノリティやいろいろな人との話
著者は話を聞くことを生業としている
インタビューなどが断片的に話の中に
組み込まれていて一見支離滅裂なようでも
あとから考えるとまとまりがある。
不思議な展開。
要はそこに引き込まれて
読み込んでしまったのですが
4年間ほど働いた土方のお話
大阪西成の話、ゲイの話などなど
著者の業績もよくわかります。
あとがきから
いま、世界から、どんどん寛容さや多様性が失われています
息苦しくしんどい社会になっている、と指摘。
ひとつは、私たちは生まれつきとても孤独だということ
もうひとつは、だからこそもうすこし面と向かって話をしてもよいのではないか、ということ
こんなことをゆっくり考えているうちに、この本ができました。
最後にあやふやな本と著者は指摘しているが
全然そんなことはない、クリアで洗練された内容でした。
おすすめの本です。