ずーっといらしている患者さんなのですが
先週後半くらいから『首が寝違えたように痛い』と主訴を訴えている方がいました。
僕の夏休み後、当然寝違いならだいぶ良くなっていると思い
昨日治療に入ったところ
『あまり変わらない』とのこと。
これはちょっとおかしいと思い再度詳しく問診等取ると
寝違いではないことがわかりました。
寝違いであれば５日くらいあれば落ち着くはず
どんなにひどい寝違いの症状でも
５日くらいあればだいたい少なくても半分くらいは楽になります
経験上そう断言できます。
今回は日が経過しても症状が変らない、ということなので
治療の的がはずれている、もしくは内科的疾患という疑いが強くなります。
昨日はなんか変化はないか、再度調べました。
患者さんの訴えは話半分で
患者さんの訴えは１００％信用してはいけません。
訴えが時間の経過で変化し都合よく解釈されていることもあります。
あくまでも問診ベースです。
よく見ると上腕部に水泡が・・
患部周辺を観察していると腕の部分に水泡がみられました。
これは『おっ！』と思い
いろいろ伺うと痛みがビリビリすると電気が走るような痛みと
おっしゃるのでおそらく帯状疱疹だなと十中八九思ったので
速やかに近所に紹介状を持って行ってもらったら
診断名はやはり『帯状疱疹』
抗ウィルス薬を処方したとのことで
これで解決です。
考えてみると帯状疱疹のあの独特の症状
これはなったことない方にとっては
寝違いと間違えてしまうのもよくわかります。
免疫力が弱まっているときになりますよ
帯状疱疹はお腹周りにできるのが一般的ですが今回の腕の部位
僕なんかも立派な帯状疱疹罹患者なのですが
目の周りにできます。
（そういえばここ何年かできていませんね）
寝不足であったり暑さに参っていたりだとかそういう要素が重なると確実に
なります。考え方を前向きにしていみると
ちょっとペースダウンさせなさいというシグナルだと捉えることができます。
帯状疱疹だとわかると特効薬があるのであとはもう安心です。
専門外は速やかに専門医に
おかげさまで神楽坂の医療機関の先生方は暖かい先生が多いので
今回も速やかに近隣の医療機関に送りました。
わからないものや専門外のものは速やかに然るべく医療機関に転院させることが大事です。
当院はそこまで徹底的にやっておりますので安心してご来院して頂ければと思います。
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