私は20代から筋トレを続けていますが、46歳になった今でも、正直フィジカルの衰えは
ほとんど感じません。
むしろ身体のキレや筋力は若い頃とそう変わるずほぼ同じ。
歩くスピード、疲れにくさ、姿勢の良さは20代と大きく変わりません。
しかし一方で、
- 髪が薄くなる
- 老眼が出てくる
- 記憶力が落ちる
- お酒に弱くなる
こういった“別の衰え”は確実に現れてきます。
このギャップは、筋トレしていない人にも、している人にも共通する「人間の構造」そのもの。
今日はその理由をわかりやすく説明します。
まず、筋トレで守れるのは “筋肉系・神経系・代謝系の若さ” です。
筋肉は維持すれば衰えが非常に遅く、若い頃に鍛えた筋核は一生残るという「マッスルメモリー」が働きます。
さらに筋トレはテストステロンや成長ホルモンの低下を防ぎ、歩行スピードや姿勢を若く保ちます。
つまり、“動く身体の若さ”は努力でコントロールできるのです。
しかし、髪・目・記憶・お酒の強さは、まったく別の老化ルートに乗っています。
髪はホルモン(DHT)の影響で薄くなり、筋肉とは無関係に進行します。
老眼も全員に起こる“水晶体の硬化”というメカニカルな変化で、鍛えても避けられません。
記憶力が落ちるのは脳が省エネモードに移行する正常な変化。
お酒に弱くなるのは肝臓よりも、“体全体の回復力”が若い頃のように働かなくなるから。
つまり、
筋トレで防げる老化と、防げない老化はまったく別物。
だからこそ、フィジカルが若い人でも、細部の老化は自然に出てくるのです。
しかしここで大事なのは、悲観することではなく、
“守れる老化” と “受け入れる老化” を正しく分けること。
筋力・姿勢・歩行・代謝という身体の根幹は鍛えれば確実に若く保てる。
一方で髪や視力などの老化は、自然現象として穏やかに受け入れる。
これが40代以降の“健康との上手な付き合い方”なのだと思います。
そして何より、
フィジカルを20代同様に維持できているというのは、間違いなく人生の大きなアドバンテージ。
歩き方・姿勢・体力は、生きる質そのものを決めるからです。
守れるものは守りつつ、変わっていく部分はやさしく受け入れる。
そんなバランス感覚こそ、40代以降の本当の若さにつながるのだと感じています。





