発達障害や境界知能に多い?「集中できない・集中しすぎる・筆圧が強い」特徴と整体院でで
「集中しているのに理解できない」
「筆圧が強すぎて紙がへこむ」
「一つのことに夢中になると周りの声が聞こえない」
こうした特性は、発達障害(ASD・ADHD)や境界知能の方にしばしば見られる特徴です。
整体院の現場でも、問診票の字や施術中のやり取りから、そうした傾向が見えてくることがあります。
発達障害と筆圧の関係
発達障害のある方は「筆圧が強い/弱い」といった両極端な傾向が目立ちます。
これは 固有感覚(からだの力加減を感じる感覚)の調整が難しい ためです。
鉛筆を強く握りすぎて芯が折れる 逆に弱すぎて文字が薄い ドアの開閉、握手、荷物の持ち方などでも「いい塩梅」が難しい
👉 こうした特徴は怠けや性格ではなく「脳や感覚の特性」から生じます。
集中しているのに頭に入らない理由
「一つのことに強く集中する」ことを 過集中(ハイパーフォーカス) と呼びます。
発達障害や境界知能の方ではよく見られる現象です。
ただし、集中=理解ではありません。
ノートを熱心に取っていても内容を覚えていない 聞いているようで意味を処理できていない 細部にこだわりすぎて全体像を見失う
こうした「集中しているのに理解できない」状態が起こります。
背景にある脳の働き
ワーキングメモリ(作業記憶)の弱さ → 聞いたことを保持しながら処理するのが苦手 注意の偏り → 細かい部分には気づくが全体がつかめない 処理速度の遅さ → 情報が入ってきても追いつけず抜け落ちる
これらが組み合わさることで「集中しているのに理解できない」ギャップが生まれるのです。
整体院でできる工夫
整体院では、こうした特性を持つ方に合わせて伝え方を工夫することが大切です。
短く区切って説明する(3つまでに絞る) 図や写真を使って視覚化する 本人に 復唱や実演をしてもらう 周囲の雑音を減らし、集中しやすい環境を作る
これだけで「理解のスイッチ」が入りやすくなります。
まとめ
発達障害や境界知能に見られる
「筆圧が強い・弱い」 「集中できない」 「集中しているのに理解できない」
といった特徴は、本人の努力不足ではありません。
脳や感覚の特性 によるものです。
整体院としてできることは、
「できないことを責める」のではなく、
その人に合った工夫を一緒に探していくこと。
集中力やこだわりは、本来は大きな長所です。
それを「健康」や「生活の質の向上」に結びつけられるよう、寄り添う姿勢を大切にしていきたいと思います。