基本的なことですが骨折をするには何か大きな外力が加わらないと
骨は折れません。
しかし高齢者で『骨粗しょう症』を伴っていたりすると条件は変わってきます。
そのなかでも比較的頻度の高い
『腰椎圧迫骨折』についてです。
圧迫骨折とは何か?
図で説明するとこんな感じです。
通常骨折と言うとぽきっと骨が折れることを想像しますが
この骨折は腰椎の1つ1つのユニットである
『椎体』が潰れてしまいます。
ですから通常の骨折とは少し違います。
ギックリ腰と症状が似ています
痛みの程度と症状がギックリ腰や座骨神経痛と似ているので
誤診してしまうことがあります。注意が必要です。
起き上がる時に激痛が走る場合注意です。
当院にもこの疾患の方がかつていらっしゃっていましたが
共通してベッドから起き上がる際、悶絶するくらい
痛がっています。ここはポイントです。
自宅での管理が難しい場合は入院になることがあります
基本的には治療方法として、コルセットを巻き安静の処置がとられます。
症例によっては手術になる場合もあります。
安静にしないと炎症がおさまりませんので
治療は長期になることがあります。
原因のあるなしに関わらず精密検査をするべし
骨には異常がないということで治療を進める前に
まず精密検査で状態をしっかり把握して下さい。
治療はそこからになります。
【おっと!もうひとつ】
当院は地下なので豪雨のために
水が入って溢れないかいつも心配です。