サービス業をやっていると、
「どこに広告を出すべきか?」
「次の出店はどこが正解なのか?」
「なぜ、あの地域のお客様が多いんだろう?」
こんな悩みが必ず出てくる。
でも、実はその答えは
お客様の住んでいる場所を地図に落とすだけ で見え始めます。
今日はその“マッピング思考”について書きます。
■ 1. 地図に落とすと「直感」が“根拠”に変わる
「うちはこのエリアに強い気がする」
「なんとなく、あの地域からよく来る気がする」
サービス業は“感覚”に頼りがちですが、
Googleマップにお客様の住所をピンで打つだけで、
その感覚が一気に視覚化されます。
すると、
- 丸が密集している場所
- 全くいない場所
- 点が増えるタイミング
- 点が動く方向性
これが一瞬で分かる。
地図は嘘をつきません。
■ 2. お客様が「来やすい場所」には必ず理由がある
マッピングしていると、必ず偏りが出ます。
例えば:
- なぜか川を越えて来る人が多い
- 駅の南側だけ密集する
- 商業地より住宅地が強い
- オフィスエリアに点が集まる
こういう“偏り”には必ず理由があります。
それは、
- 通勤導線
- 生活習慣
- ターゲット属性
- 競合の有無
- その地域特有の課題
が反映されているから。
「お客様がなぜそこから来るのか?」を考えるだけで
“勝ち筋の仮説”が立ち始めます。
■ 3. マッピングをすると“3つの真実”が見えてくる
① どこでウケているのか(=市場の理解)
自分のサービスが刺さっている地域が見える。
これが「自分はどの層に強いのか?」の答えになる。
② どこでウケていないのか(=課題の理解)
狙っていたターゲットが本当に来ていれば正解。
来ていないなら原因が必ずある。
③ 次に何をすべきか(=戦略の理解)
点の広がり方を見ていると
「ここに広告を出そう」
「次はこの駅だな」
「この地域にイベントを打とう」
といった具体的なアクションが見えてくる。
これがマッピング最大の価値です。
■ 4. 出店も広告も「マップを見れば8割決まる」
サービス業の失敗は多くが
✔ 勘で出店する
✔ 勘で広告を打つ
✔ 勘でキャンペーンを決める
という“勘の暴走”から起きる。
でもマッピングをしていると、
- お客様の流れ
- エリアごとの相性
- 距離耐性
- リピートしやすさ
- 価格耐性
これが全部分かる。
だから出店も広告も “狙い撃ち” ができるようになる。
■ 5. マッピングは経営者の思考を鍛えるトレーニングになる
ただの地図じゃなくて、
マップを見て考えることで
- 仮説を立てる
- その仮説を検証する
- 次の一手を考える
という思考リズムが自然と身につく。
これは業種問わず、
飲食・美容・整体・クリニック・物販…
全サービス業に通じる“経営の基礎体力”になります。
■ 6. 最後に:勝ち筋はデータの中ではなく、風景の中にある
数字だけ見ても勝ち筋は見えない。
でも地図に落とすと、
点が線になり、線が面になり、
その面が“商圏”になり、
商圏が“勝ち筋”に変わる。
地図は、経営の羅針盤です。
サービス業ほどマッピングが効く。
今日から、お客様の住所を地図に打ってみてください。
見える世界が一気に変わります。





