『マルサ』ということで一気に有名になった
仕事という気がしますが
内情は実に着実に1つ1つ積み上げて
不正を暴く、その過程がこの本でわかります。
そんなさまざまな業種による不正会計を
列挙して物語調に仕上げていますので
それぞれが短編小説のようで面白かった。
業界の人しか使わないいわゆる『業界用語』や『隠語』の
ようなものも文章中に出てきますので
それらがいっそうリアリティを引き出します。
不正を働きたくなる気持ちも・・
超重税国の我が国ですのでそれがちゃんと適正に
使われていればなにも問題はありませんが
どうもそうではないようで
税金を少しでも少なくしたいというのは
気持ちとしてはよくわかります。
不正会計が巧妙なこと巧妙なこと
不正も働く方も働く方で徹底的に工作をするみたいですね。
僕なんかに言わせれば、ドキドキしますし面倒くさい気もします。
優秀な人は良い方に使うかその逆に導かれるか
紙一重のようです。
取り締まる方と取り締まられる方は
いたちごっこだとは思いますが
不正会計そのものもそうですが
もう少し税の適正化が進んで
これだけ税金が〇〇に役に立っているのだ
という社会で我々が実感あれば少し違うと思うのですけど。
数字が得意な人は尊敬ですね
こういう仕事は帳簿など数字を見るとだいたいわかるようですが
数字が専ら苦手な僕はこういう人たちはそれだけで
尊敬の眼差しです。
今だって自分の帳簿さえ見れていませんから
笑ってしまいます。