巷の話で、『骨折はひびが入るより折れたほうが治りが早い』
『突き指は引っ張って治す』←さすがにこれはないか?
など根拠はないけど広く浸透している俗説があります。
その中の1つとして上げていいものとして
足をケガして
『歩けるから骨は大丈夫ね』これもどういう根拠か
わかりませんが広く浸透していて臨床上も
よく遭遇します。
しかし歩けるけど骨が折れている場合
腱が断裂している場合もよく見受けられます。
どういったところのケガでは歩けてしまうのか
お話していきます。
腓骨骨折
まず『腓骨』という骨の場所ですが
この位置になります。
本来加重がかかっているのは
もう一方の骨である『脛骨』のほうであるので
『腓骨』には加重がかかっていません。
ここの骨折は歩けちゃいます。
有名な逸話として今でも印象に残るのは
ワールドカップフランス大会(1998)
での日本ージャマイカ戦
出場していた中山雅史選手(ゴン)は
腓骨骨折をしていましたが
試合には出ていました。
追加して言うと子供で足を捻って
外くるぶしを腫らして来る子が
いますがまれに捻挫と診断して
骨折していたなんてケースもあります。
アキレス腱断裂
当院にもいらっしゃった患者さんがいる症例ですが
これも手術をしないか、手術をするか論争があるところですが
最近の傾向を見ると担当するドクターにもよるかもしれませんが
手術して治すケースが多いように感じます。
動画の患者さんも当院から転院後、手術という流れで治癒に至っています。
これもびっこ引きながらも何とか歩けてしまうので
厄介なものです。
まとめ
主に参考となる2例でしたが、これ以外にも痛みに対する耐性は個々によって本当に様々なので
折れているけど我慢できちゃっているケースもあります。
やはり正確な診断には精密検査は必須といえます。
自己判断で来院が遠のいている方
再三言っていますが、湿布貼っておけば治る
とやっている方とにかく早く受診しましょう。
できれば当院に(笑)
【おっと!もうひとつ】
院内にしっくりくるBGMを
模索中です。
ずっとクラシックにしていたので
いろいろ変えてみると
世界が広がります。