昨日はドラフト会議が行われました。
かつて治療していた方がプロ志望届を出していましたので
指名されるかドキドキしながら見ていましたが
育成で指名されていました。
一流の選手になる姿をこれからも追って行きたいと
思います。
今日は野球がらみで『肩』の障害についてお話したいと思います。
田中マーくんの現状
最近ヤンキースのまーくんが手術をしましたが
シーズンオフにアメリカでは手術をして
クリーニングをしてしまうようです(彼は肘ですが)
手術に対する障壁が案外低く何だかサクッとやっている感も
あります。
肩関節上方関節唇損傷(SLAP損傷)
何だか難解な病名ですが肩の代表的な損傷です。
SLAP=(superior labrum anterior and posterior lesion)
左側の突起部分と受け皿になる部分にあって
受け皿のほうの深さを補うために存在しています。
(関節唇と言います)
肩って、可動性が高いのでゆるゆるなんです。
関節唇のやくわり
この関節唇がなぜ存在しているかということですが
ヒザの半月板と同じで
- 肩の衝撃をやわらげる
- 肩のスムーズな動きを補う役割
があります。
投球時、どのタイミングで痛くなる?
振りかぶってから球離れまでのシーンで痛みが出ます。
初期は投げられなくもないので
ズルズルと悪化してくることが多いです。
肩のどの部分が痛くなる?
特徴として肩の前方が痛くなります。
後方が痛い場合はまた違う病気が疑われます。
いずれにせよ触診ではざっくりしたことしか
わからないので詳細な検査(MRI)が
確定診断に必要です。
小宮山投手が
最近小宮山投手が本をだしていますが
そのなかでMLBで故障する投手の特徴をこのように挙げています。
・子どもの頃の投げ過ぎ ・変化球(特にスライダー)の多投 ・正しくない投球フォーム ・馬革で滑りやすくサイズも重さも大きいメジャー硬式球 ・「中4日先発5人」によるMBLのローテーション
と言っています。
このなかでボールの問題とローテーションの問題以外は
アマチュアスポーツにも当てはまります。
実際にメジャーで投げていた投手が書いている
ので説得力が違います。
肩の疾患はまだあります
今回は1つの疾患について書きましたが
続きは分けたいと思いますのでまた次回。
【おっと!もうひとつ】
スポーツ障害について追記なのですが
まずは『安静』を取ることが第一選択です。
ズルズルやってしまって取り返しの
つかない状況になっている人はたくさんいます。
気をつけてください。