一般的に広がっている認識が正式には
違っていることが意外に多いことに気がつきます。
足の強い痛みを総称して
『肉離れ』としている風潮がありますが
実際診てみると『肉離れ』ではないことが多いです。
『肉離れ』とは何なのか?お話していきます。
肉離れとは?
『肉離れ』とは
筋肉が部分的に断裂した状態
完全に断裂していると『筋断裂』となる。
どの部分によく発生するのか(好発部位)
発生する部位は決まっています。
- ふくらはぎ(下腿三頭筋)
- ふともも裏(ハムストリング)
です。
どういったことで判断するのか?
自己判断で『肉離れ』と言っても
違う場合がよくある、とお話しました。
では実際に来院した場合どのような条件で判断するのか?
挙げていきます。
触診において
触っていくと筋肉の凹みを触診できます(陥凹)
そこはかなり痛いです
歩行
視診として、歩くことがままなりません。
歩けないことはないけど歩くと痛い感じです。
内出血
筋肉は部分的に断裂しているので当然肉離れ部位
周辺には『内出血』がでます。
それもすぐに出るわけではなく
受傷後24時間以内に出ます。
エコー
当院にはないので確認できませんが
赤ちゃんのお腹などを診る診断装置が
ありますが肉離れもそれで確認できます。
レントゲンではわかりません。
これらの要素で判断します。そして処置は?
このような要素で判断しますので
自己判断ではまずわかりません。
体の裏側ですからまず無理です。
そしてどのような処置をするかということですが
部活等ハードに動かす人はテーピング
それ以外の人は包帯で固定します。
圧迫を加えながら。
ひどい肉離れの場合は2週間くらいの安静と
通院加療が必要になります。
運動会シーズンです、お父さんも気をつけましょう
先日はアキレス腱のお話をしましたが
同じくらい肉離れも多いと
思います。同じように気をつけましょう。
【おっと!もうひとつ】
再度宣伝になりますが今月25日は講演会です。
入場無料ですので、ご興味を持たれた方ぜひご参加してください。
会場も東西線神楽坂駅から非常に近いところなので
アクセスもいいです。